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2009年9月22日 (火)

神主さんに聞いた話(not東方)

先に言っておくが私は初詣も行くし寺も巡るしクリスマスも祝うし、ラヴクラフトも読む(違)よくいる日本人ですよっと。ニュアンスとか難しいけど、折角のお話だったので書いておく。

昨日、伯母夫婦が遊びに来ました。というのも今乗ってる車を始末するから。年が年という事もあって、不便にはなるけどやはり事故を起こすかもという不安の方が大きいそうで。それで車がある内に、うちの家に遊びに来ておこうという事でした。で、昼食を食べながら話をしていたら、橿原神宮の話になりまして。伯母が行ったことが無いから行ってみたいと伯父に言ったけど、道が判らないからと言われたそうで。じゃあ近くだし、皆で行きましょうかという事になって、橿原神宮にお詣りしてきました。今年の正月は祖母の喪中でしたが、今は喪も明けたし納骨も済ませたし。

意外と言うのも何ですが、参拝客が思っていたより多かったです。連休中で気候も良いし、周囲は池や公園も整備されているし、長閑なので遊びに来やすいのもあるかもしれません。公園は椎の木が沢山あって、遠足でドングリを拾いに来た事を思い出しました。神宮の中はお正月三が日の間は内拝殿の近くまで行けるんだけど、今は外拝殿までしか行けないんですが、今って内拝殿の屋根を葺き替えている工事をしているんですね。神宮が出来てから120年記念事業との事で、檜皮葺(ひわだぶき)だった屋根が、銅板で葺き替えられていました。

近くに居た神主さんに、父が「檜皮葺じゃないんですね」と聞いたところ、檜皮葺は30年ごとに葺き替えねばならない事を教えてくれました。その際に仰っていたのが、「今は戦中時代の方からの寄付していただけるが、150年記念になる30年後はわからない」との事でした。銅板葺きの方が高いらしいんですが、後々長く使える事を考えての選択だったそうです。重要文化財などに指定されていれば国の管轄になるのでそういう費用は国から出るらしいんですが、橿原神宮の場合、重文指定されているのが本殿だけで、後の補修などはどうしても寄付でまかなうしか無いそうです。橿原神宮は明治時代の創設であまり古い神宮ではありませんし、正直観光地化されていない事もあって社格の割にはマイナーなんですが、皇室に密接に繋がりのある神宮という事もあるので、寄付頼みというのは結構意外でした。国家神道だった時代、皇室直轄の神宮庁はお伊勢さんと熱田と橿原神宮だけだったらしいとか。

私は神主なのでどうしても右よりですが、と言いながら色々と橿原神宮について教えて下さいました。今ある外拝殿の柱などは台湾檜で、昭和15年の紀元2600年記念事業の際に台湾から大阪の港に運ばれ、奈良まで持ってきて加工した事や、今の橿原神宮を囲む森も、その際に沢山の勤労奉仕の人の手で植樹された事。戦時中は神武天皇のご加護を貰う為に、沢山の兵隊さんがお詣りに来ていた事など。あと、その絡みで今の若い人が終戦記念日を知らない人が多いという事も仰ってました。(個人的にこれは、日教組の問題もあるかもしれないけど近代史をちゃんと授業でしない事も大きいと思う。私が学生だった頃の奈良県は人権教育にやたら力を入れていたのは事実だけど、今はどうか判らない。)靖国についても少し話されてました。お父様が勤労奉仕に来られた事や、特攻隊に所属されてた事なども。なんか神宮史っていうもの凄い分厚い本があるらしい。超気になる。

立ち話ではありましたが、普段聴けないお話が聞けたので良かったです。それにしても橿原神宮が30年後にどうなってるかとか、考えた事無かったなあ。生まれた頃からあったし、ずっとあるもんだと思ってたんで。かといって観光地ノリになるのもなんかちょっとな…。地味でナンボみたいなとこがあるのが奈良クオリティ。

ついでに間違いがあってはいかんので、神宮について色々と調べていたんですが、市の鳥が何でトンビなんだろうと思ってたら神話に出てくる金鵄(きんし)が元ネタだったんですね!あと八咫烏の根付けも前に神宮で貰った気がするんだけど、神宮的には金鵄になるのかなあ。八咫烏は熊野の方がイメージ強いけど、神武天皇絡みということもあってたまに混じってるんだそうで。八咫烏がサッカー、金鵄は高校野球の優勝旗なのでどっちもスポーツに縁がある感じですね。

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